膀胱炎撃退ガイド

神経因性膀胱

膀胱炎に似た病気の中に、神経因性膀胱があります。膀胱が正常に機能するためには、脳からの指令が要になりますが、脳や脊髄、神経などに異常があると、この脳からの指令がうまく伝わらずに、膀胱が正しい働きをしなくなることを、神経因性膀胱と呼んでいます。神経因性膀胱は、大人だけではなく子供でもなりますので、自分がならないからではなく、知識として理解しておくと、何かあったときに少しでも役にたつでしょう。

普通の膀胱炎とどう違う?

膀胱炎は、細菌などが原因で起こる病気ですが、神経因性膀胱は、病気やケガが原因で起こるものです。脳卒中や脊髄損傷、脳梗塞などを起こして半身麻痺や下半身麻痺になると、神経因性膀胱に高い確率でなってしまいます。これらの他にも、パーキンソン病、痴呆、髄膜炎、腰椎椎間板ヘルニア、脊髄小脳変性症などでも神経因製膀胱がみられます。

神経因性膀胱の症状

神経因性膀胱の症状として挙げられるのが、頻尿、尿失禁、尿が出にくい、うまく出せないなどの症状が出ます。更に、排尿機能だけではなく、性機能や排便機能にも支障が出ます。自覚症状のない場合も多いですので、専門医の診察を受けるべきです。病気やケガで比較的多いものにかかわらず、専門性を必要とする病気ですので、神経因性膀胱を専門に研究している医師の診察が必要です。大学病院などでは、神経因性膀胱を研究するグループがありますし、そのグループ出身のドクターが独立して開業している場合もあります。総合病院や、泌尿器科医師が常勤している専門医院では、予想外にいないそうです。見つけるのは困難かもしれませんが、できれば神経因性膀胱を専門としている先生を探しましょう。

治療法

原因となる疾患の治療を行わなければ、神経因性膀胱の治療にはなりません。膀胱機能に対しては、投薬治療を行うところもあるようです。排尿を起こすために、下腹部を叩いて刺激したり、患者が自分でカテーテルを尿道から入れて、1日数回、定期的に間欠自己導尿法を行います。神経因性膀胱の頻尿や尿失禁の症状は、様々な病気に見られる症状ですので、『もしかして』と思ったら、早めに泌尿器科を受診しなければいけません。

脳出血・脳梗塞

発症後、数ヶ月は排尿することができないので、導尿が必要になります。間欠導尿、自己導尿、留置カテーテルが必要です。膀胱が回復してくると、膀胱の筋肉が戻るようになり、暴行の痙攣を生じます。このことから、頻尿や急性尿失禁になりますので、更に、薬や治療法を変えることになります。

精髄損傷

精髄を損傷直後は尿閉になります。数ヶ月から1年は、自分で排尿できない状態です。間欠導尿、自己導尿、留置カテーテルが必要です。膀胱が回復するまでは、膀胱炎や尿道炎、腎臓病にならないように気をつけなければいけません。手足の機能が回復してくると、一歩遅れて膀胱や直腸も回復してきます。最終的に、完全に機能が回復できずに麻痺が残った場合、尿路管理が必要になります。

末梢神経障害

骨盤や子宮のガンで、範囲を広くして病巣を全部取るための手術をすると、骨盤内の神経を傷つけてしまう場合があります。そうなると、膀胱に行く神経が麻痺し、尿意を感じなくなったり、感覚が分かりづらくなります。間欠導尿や自己導尿、留置カテーテルが必要になります。急性期を過ぎると、膀胱の回復が始まりますので、それまでに膀胱炎、尿道炎、腎臓病に気をつけなければいけません。仮に膀胱機能が回復しない場合でも、手圧・腹圧排尿が一人でできるようになります。

子供の神経因性膀胱

赤ちゃんは生まれたときは自分で排尿・排泄をコントロールできません。成長するにしたがって、膀胱も一緒に成長し、大きくなります。子供の神経因性膀胱の原因で最も多いのが、二分脊椎と言う背骨の病気です。生まれてすぐに分かる場合は、神経が傷つかないように手術します。生まれて少したってから分かるタイプは、排便トラブルで気づくケースがほとんどです。生まれたての赤ちゃんはオムツをしているので大人が観察しやすでしょう。少しでも異常を感じたら、すぐに診察を受けてください。