膀胱炎撃退ガイド

膀胱炎の種類

ん〜……トイレに行くとなんだか違和感がある……もしかして膀胱炎? 水分たくさん摂って、おしっこいっぱい出していればそのうち良くなるわ。そう簡単に考えていませんか? 実は膀胱炎は何種類かに分けられます。病院に行くと『膀胱炎ですね』としか言われないので分からないかもしれませんね。けれど、医師はどのタイプの膀胱炎かちゃんと分かっていますので、症状に合った治療をしてくれます。自己判断しないで、ちゃんと病院に行きましょう。

急性膀胱炎

急性膀胱炎は、細菌が原因で起きます。一般的に膀胱炎といえば、この急性膀胱炎です。急性膀胱炎に男性がかかることは稀ですが、ほとんどの女性が一緒に一度はかかると言われています。急性膀胱炎になると、日に10回以上もトイレに行く頻尿になります。尿が白く濁ったり、血が混じる場合もあります。微熱も出ますが高熱にはなりません。こうした症状で高熱が出た場合、腎盂腎炎の場合がありますので、注意が必要です。

再発しやすい

急性膀胱炎は、再発しやすい膀胱炎と言えます。約半数は1年以内に再発していて、その多くは再感染であると言われています。閉経後の膀胱炎の場合、再発が多く見られ、原因が大腸菌以外である可能性が高いことが特徴です。治療には、ニューキノロン系の薬が使用されます。

慢性膀胱炎

急性膀胱炎の症状が強く出るのに対し、慢性膀胱炎の場合は症状も軽く、反面、治療に時間がかかります。急性膀胱炎から慢性膀胱炎に移行する場合と、最初から慢性膀胱炎の症状の場合があります。慢性膀胱炎の場合、慢性複雑性膀胱炎といって、基礎疾患があるものもあります。元になる疾患が原因で、細菌が膀胱に入って増えてしまい、炎症を起こします。症状は急性膀胱炎と同じですが、とても軽く、基礎疾患として、前立腺肥大症、尿路結石、膀胱結石、糖尿病などがあります。例えば結石の場合、結石には細菌がいますので、膀胱結石の場合、膀胱内での細菌の増殖が長く続くことになるのです。

細菌性膀胱炎

様々な種類の細菌が原因で起こる膀胱炎ですが、抗生物質や抗菌剤で治療します。急性膀胱炎の場合、治療にかかる期間は短いのですが、慢性膀胱炎の場合は長くかかる覚悟でいた方がいいでしょう。基礎疾患がある場合は、その元となる病気の治療をしなければ、膀胱炎の根本的な治療になりません。あまりにも急性膀胱炎を繰り返す場合、慢性化してしまったのかと思われがちですが、単に急性膀胱炎を繰り返しているだけのこともあります。しかし、急性膀胱炎から慢性膀胱炎に移行するケースがあるのも事実ですので、その都度しっかりと治療していかなければいけません。

無菌性膀胱炎

慢性複雑性膀胱炎は細菌性ですが、無菌性の慢性膀胱炎もあります。非細菌性慢性膀胱炎は、残尿感、頻尿、尿の濁り、軽い痛みなどの慢性膀胱炎の症状が見られるのですが、原因になる細菌や、基礎疾患が特定できない場合を言います。

出血性膀胱炎

出血性膀胱炎は、急性出血性膀胱炎とも呼ばれ、目で見て分かるほど尿に血が混じります。尿が白く濁ることはありません。抗がん剤や食べ物、薬のアレルギーが原因になりますが、多くはウィルス性のものが多く、出血性膀胱炎といえば原因はウィルスとされます。アデノウィルスによるものが多く、子供がかかりやすいと言われています。排尿時に痛みを感じ、真っ赤な血尿が出るので驚く人も多いでしょう。今のところ治療薬はなく、水分を多く摂って安静にしていれば、数日で自然治癒します。子供の場合、トイレに行く様子がおかしかったら、早めに病院を受診しましょう。

注意が必要な出血性膀胱炎

白血病の治療に使われる抗がん剤が原因の出血性膀胱炎は、注意が必要です。軽い血尿には止血剤を使用しますが、症状が重い場合は、尿の中で血液が塊になってしまい、膀胱萎縮や尿閉を起こす場合があります。抗がん剤を服用している場合は、いつも以上に意識して水分を多くとり、たくさん排尿するように心がけなければいけません。

CIS性膀胱炎

滅多にありませんが、注意が必要な膀胱炎です。膀胱がんの粘膜内のがんで、そのまま治療せずに放置していると、膀胱を摘出しなくてはいけません。悪性の高い早期がんで、男性で膀胱炎の症状がある人は、早めに受診しましょう。